相棒 season12 「ボマー~狙撃容疑者特命係・甲斐亨を射殺せよ!」
脚本 太田愛 ☆☆☆☆☆
相棒season12の2014年元旦スペシャルです。お正月は新作だけでなく、過去の元旦スペシャルを再放送してくれるので、何度も見ているはずなのにまた見入ってしまう。これが相棒の魅力でしょう。
特にこのseason12は、その元旦スペシャルの中でも傑作の一つです。杉下右京の洞察力で明らかになっていく真相と真犯人。キャストでは真犯人の中村橋之助さんが抜群に良いです。週刊誌を賑わせるだけの役者さんではありません。前半はキャリアでありながら、杉下右京と一緒に事件解決に奔走するという正義感溢れた人物像を演じ、終盤では自らの保身のために関係者の抹殺を計画的に遂行しようとするエリート至上主義者の本性と正当性をむき出しにします。
また成宮寛貴さんも実に良いです。水谷豊さんとの相性も抜群に良いのではないでしょうか。水谷豊さんがリラックスして、自分の演技に集中できているように思います。復帰はないのかもしれませんが、惜しい役者さんだと思います。ぜひまたドラマに戻ってきて欲しいです。
脚本の太田愛さんは元旦スペシャルを何度も担当されている方だそうです。season10~season12は3年連続でやられているそうですので、見返してみます。
嫌われた監督
落合博満は中日をどう変えたのか
読書家と言うほどではないが、本棚に空きスペースがなく、単行本はかろうじて1冊置ける程度の隙間しかない。この本を買うまでは、そこに「豊田章男」が置いてあり、その前は「小池百合子」が置いてあった。「嫌われた監督」を置く事になり、私も人並みに人間に興味があるのだなと気が付いた。歴史上の人物は、実物を知らないから作者はある程度、人物像を想像して描く。一方、現実に生きておられる方はメディアを通して読者なりに抱いている印象があるので、その印象を前提としながら肯定と否定の事実を書き連ねて読み物にする必要がある。この本は落合に近い人物12人のもがき苦しむ様子を通して落合の多面的な人物像を描いている。
日本ではスポーツの特等席である「野球」に関して神の領域に近い技術・知識を持ってしまった人間「落合博満」の幸・不幸とその「落合博満」に近づきすぎた事によって被った人間の苦悩と歓喜を描いた好著です。
補聴器
私は左右とも50歳前後から聴力低下が顕著となり補聴器を使用しています。
特に男性の声と言われる1000Hzから女性の声と言われる2000Hzの音が聞き取りにくく聴力検査では65㏈で中程度の難聴となります。
幼少の頃から耳鼻科にかかった事は一度もありませんが、母や母方の祖母も耳が遠かったので遺伝だと思っています。
これまでは耳掛け型を使ってきましたが、眼鏡にマスクとなるとさすがにわずらわしく、つい最近 左耳だけ耳あな型に買い換えました。
シグニアというメーカーのSignia Activeという新製品です。使い始めて1週間になりますが「買ってよかった」です。
充電ケースで充電中です。USBケーブルを外すと充電しながら持ち運びができます。
本体です。従来の耳穴型は閉塞感がありましたが、それは感じません。今回 購入の決め手です。また外観もイヤホンにしか見えません。実際にiphoneとBluetoothでペアリングできます。
相棒14
5話 2045 脚本 徳永富彦 ☆☆☆
ゲスト 平岩紙
タイトルの「2045」は人口知能が人知を超え、予測不能な変化がもたらされるという2045年問題を指しています。平岩紙さんがAI研究者を演じています。season14は4話の岩松了さんとか演技力確かで個性的な役者さんの起用に成功していると思います。4のファンタスマゴリほどではありませんが、この回も飽きる事なく楽しませてくれます。
私は東映チャンネルでこのseason14を観ていますが、地上波でやっているseason5はついに録画を止めました。当初の相棒は閉ざされた社会の中で犯人の動機や特殊な性癖、組織的悪習にスポットを当てていました。その時代はそれで良かったのでしょうが、政府高官やエリートの不祥事が相次ぎ、誰がヒーローで誰が犯罪者かの区別がつかなくなった現代で視聴者が抱く不満や不安に訴えるシリーズ構成に変更せざるを得なかったのでしょう。そのために相棒を変える必要があったと思います。亀山薫復活はあり得ませんよね。